内容証明郵便の作り方
内容証明郵便の作り方は、法律(郵便法・郵便約款)で決まっており、主な特徴は次のとおりです。
◇1枚の用紙に書ける文字数が決まっています。
◇1枚520字以内、1行20字以内、1枚26行以内(横書きの場合は、26字×20行、13字×40行も可)
◇同文の手紙を3通作成します。
◇訂正方法が決まっています。
※用紙は自由です。文房具店等で専用の用紙も市販されています。
※コピーなどの資料や、写真、地図などは同封することはできません。
【字数の計算方法】
●記号は1個1字です。ただし、括弧は上下(横書きの場合は左右)を全体として1字とし、上(横書きの場合は左)の括弧の属する行の字数に
算入します。
(例)
% → 1字として計算
ml → 2字として計算
Kg → 2字として計算
(例)
(1)日時 → 4字として計算
ご請求方法について → 9字して計算
漢字(常用漢字に限ります。) → 13字として計算
●文字や数字を円、三角形、四角形等の簡単な枠で囲んだものは、各文字及び枠(1字)の合計で計算します。
ただし、文中の序列を示す記号として使用されているものについては、全体として1字と計算します。
(例)
① → 2字として計算
⑮ → 3字として計算
(例)
①参加者5名以上 → 9字として計算
②参加者10名以内の場合 → 13字として計算
内容証明郵便の出し方
内容証明郵便は、全ての郵便局から出せるわけではなく、本局と呼ばれているような大きな郵便局で扱っています。
○手紙文3通
○封筒
○印鑑
○お金
を持って郵便局へ行き、内容証明郵便の依頼をします。
郵便局が手紙の内容をチェックし、文字数や訂正印・契印の有無など郵便約款どおりに作成されていて、3通が同文であることを確認します。このとき局員は内容については何も言わず、あくまで法律に則って確認するのみです。
問題が無ければ、手紙の末尾に「この郵便物は令和●●年●●月●●日内容証明郵便物として差し出したことを証明します」という旨の文章を、3通すべてに郵便事業株式会社・郵便認証司の証明印を押印してくれます。3通のうち1通を封筒に入れ相手方に発送し、残りを郵便局と差出人とでそれぞれ1通ずつ保管します。
封筒と引き換えに、郵便局員から「書留郵便物受領証」を受け取ります。
書留郵便物受領証には日時、差出人、受取人などが記されていますので、返却をを受けた1通と一緒に大切に保管してください。
この受領証があれば、万が一手元の控えを紛失した場合などでも郵便局に保管してあるものを閲覧することができますし、もう一度同じ手紙を作れば再度内容証明をしてもらうこともできます。
※内容証明郵便の発送時には、配達証明の依頼も同時にすることが望ましいです。
なぜ内容証明郵便を配達証明で送付するかというと、配達証明郵便で送ると、郵便局が相手方へ配達した日時と、配達した事実を証明してくれるからです。
内容証明で重要なことは、いつ、誰が、誰に、どんな内容の文章を相手方に送付したかを証明することですが、もし、普通郵便で送ったら、たとえ相手が郵便を受け取ったのに、「そんな郵便は届いていない」と言われる可能性があります。
そのようなことにならない為に、必ず、配達証明付きの内容証明にする必要があります。
証拠として保管していた「内容証明郵便として出した手紙の謄本(証明印が押印された控え)」を紛失したり、もう一部必要になった場合は、再度の証明を受けることができます。ただし内容証明郵便の差出から5年以内に限られます。なお、再度証明を受ける場合には、書留郵便物受領証が必要です。
※配達証明郵便の場合は、1年以内に限られます。
【電子内容証明郵便】
インターネット上から出せる内容証明郵便のことです。
パソコンで内容証明郵便を希望する文書を作成し、インターネットで郵便事業株式会社の新東京支店に送信すれば、3通分の印刷や封入をして内容証明郵便を発送してくれます。
料金支払方法につき、クレジットカードか料金後納の利用者登録をした後、郵便事業株式会社の『電子(e)内容証明サービス』のホームページから専用ソフトをダウンロードし、パソコンにインストールします。
内容証明郵便の料金
○通常郵便物の料金・・・84円(定型25グラムまで)
○内容証明料・・・・・430円(手紙文1枚の場合)
○書留料・・・・・・・430円
○配達証明料・・・・・310円(任意)※差出後の場合430円
○速達料・・・・・・・280円(速達にする場合のみ)※250グラムまで
※内容証明料は、手紙文が2枚以上の場合、2枚目以降は1枚ごと260円増しとなります。